海外旅行時の両替は、私はいつもセディナカードを使っています。
このカード、海外旅行時の両替に非常にメリットのあるカードですので、ご紹介したいと思います。
前提知識:レートの種類
【仲値(TTM : Telegraphic Transfer Middle rate)】
両替時に出てくる用語の中で、”仲値”というものがあります。”仲値”(なかね)とは、銀行などの金融機関が顧客との外国通貨(外貨)取引の際の基準レートのこと。
刻一刻と動く為替レートを、取引のたびに確認する事は煩雑なため、どこかのタイミングでその日の取引レートを決めてしまう制度です。
よくニュースで、1ドルXXX円 って出てきたりすると思いますが、それが仲値です。
実は、円をドルに両替しようと思っても、その中値で両替できるわけではないのです。例えば、1ドル100円だったとして、実際に両替する際には、1ドル121円でしか両替できなかったりします。(両替商(銀行等)も商売ですので手数料が必要ですから、その手数料分と考えておけば良いと思います。)
円を外貨に交換するレートのことをTTS、外貨を円に交換する際のレートのことをTTBと言います。
TTS(Telegraphic Transfer Selling) =電信売相場 |
銀行が顧客に対して外貨を売る(「円」を「外貨」に交換するとき)のレート。 |
TTB(Telegraphic Transfer Buying) =電信買相場 |
銀行が顧客に対して外貨を買い取る(「外貨」を「円」に交換するとき)のレート |
クレジットカードで海外で買い物するとどんなレートが使われる?
海外に行った際にクレジットカードで支払をする方も多いと思います。外貨をたくさん準備する必要がなく、とても便利ですね。
しかし、クレジットカードで買い物をした際、どういったレートで円に換算されて、後日銀行から引き落とされるか、という点については、あまり気にしていない人が多いのではないでしょうか。
実は、上記で説明した、”仲値”で精算されるわけではなく、一定の手数料がかかってしまうのです。
国内でクレジットカードを使った場合は、1回払いだと特に手数料や利息は不要なのですが、海外で外貨決済した場合は、手数料が取られてしまいます!
明細書上、手数料として表示されるわけではなく、外貨を円に換算するレートに手数料を乗せた金額になっているという訳です。
例えば、基準のレートが1ドル100円の場合に、100ドルの買い物をした場合、請求される額は10,000円ではありません。
カード会社の事務手数料は、国際ブランドやカード会社によって決まっています。
例)
VISA/Master ・・・ 1.63%
JCB ・・・ 1.6%
AMEX ・・・ 2%
Diners ・・・ 1.3
上記の例のように、例えば、1ドル100円の場合に、100ドルの買い物をアメックスカードで利用した場合、請求される額は10,000円ではなく、2%の手数料が乗ったレート(1ドル102円)で計算され、請求額は10,200円になります。
また、基準になるレートも各社で異なっており、カード利用データが各カード会社に到着した時点の、当該会社が基準とするレートが適用されます。
上記の例だと、Dinersが一番お得そうに見えますが、実はDinersの基準とするレートは他社よりたかったり、、、したりします。
概ね、仲値に1.6〜2.0%程度の手数料が乗せられる、と考えておけば良いと思います。
海外旅行時の両替方法比較
ということで、必ずしもクレジットカードを海外で使う方がお得、という分けでもありませんし、クレジットカードが使えない場所もあります。どうしても海外旅行時には、外貨を手に入れる必要が出てくると思います。
両替方法としては、いろいろ有ると思います。
方法 |
日本の銀行で両替 |
日本の両替商で両替 |
海外の銀行で両替 |
海外の街の両替商で両替 |
クレジットカードでキャッシング (最近はプリペイドカードもある) |
トラベラーズチェック |
上記のように、いろいろな方法がありますが、銀行や両替所(トラベレックスなど)で外貨両替をする場合には、当然両替手数料がかかります。(為替レートに上乗せされる形も多い)下記は、2016/4/4時点の日本円から外貨への両替レートです。
以下はあくまでも一般論です。渡航先や通貨、また、時期によってどれがお得かは変わってきます。以下はあくまでも一般論です。渡航先や通貨、また、時期によってどれがお得かは変わってきます。
- 外貨の現金両替は、対顧客相場に“Cash handling charge”を加味した「現金売/買(Cash, selling/buying)レート」が適用される。
- 現地ホテルでの両替レートは悪い事多い。現地の街中にある銀行や両替商の方がレートが良いことが多い。
- 週末に両替すると手数料が高くなることもある。
- 米ドル・ユーロの両替は、日本国内の方がレートが良いことが多い。
- トラベレックスではクレジットカード(JCB)で外貨が買えるため、ポイント還元分も考慮に入れることが可能。
- トラベラーズチェックは日本国内では販売終了。
そこで、オススメの方法は【クレカでキャッシング】です。
海外旅行時の両替を、クレジットカードのキャッシング機能を利用して代替してしまう、という方法があります。
海外のATMに、上記のようなマークがついていることが多いと思います。(日本のATMにもついています)Cirrus(シーラス)は、マスターカードが中心となって運営しており、PLUSはVISA陣営が運営しています。どちらも世界的な銀行のオンラインシステムです。皆さんの持っているクレジットカードにもこれらのマークがついているものがあると思います。これらのカードを利用して、海外のATMでキャッシングをすることができます。
<キャッシングのメリット>
1.手軽
街中のATMで手軽にお金を取り出すことができ、とても簡単です。
2.為替レートが良い
利用日のTTMで換算されます。(外貨両替と比べてお得!)
<キャッシングのデメリット>
1.金利がかかる
キャッシングですので、返済日まで利息がかかってしまいます。
2.手数料がかかる
100-200円程度のATM手数料がかかるケースがあります。
計算例)
例えば、10万円分の外貨をキャッシングしたとします。 わかりやすく、1ドル100円のレートの場合で考えます。キャッシング利率は、18%で計算します。また、借入期間は締め日の関係上、30~60日になると思いますので、間を取って45日で計算します。
利息額 = 100,000円 × 0.18 × 45日/365日 ≒ 2,219円
となり、1,000USDを手に入れる為に、合計 102,219円かかる、という計算になります。
現金での両替時の手数料を3円とした場合、現金で1,000USDを手に入れるには、103,000円かかることになりますので、クレジットカードキャッシングの方がお得!ということになります。(USDは比較的手数料が安いですが、HKDやKRWなどは手数料が高いので、さらにお得になります。)
キャッシングの場合はカードショッピングの場合にかかる手数料が取られず、仲値で決済される為、お得ということです。
とはいえ、デメリットの欄に記載しているように、金利がかかります。また、ATMの利用手数料もかかってしまいます。
そこで、この金利をなるべく安くするのに最適なのが、次に紹介する「セディナカード」です。
セディナカードのメリット
・年会費が無料
・海外キャッシングATM手数料無料
・いつでもインターネット上で返済可能(手数料無料!)
これは凄いですよね。
上記例は、返済まで45日かかる、という例で計算していますが、セディナカードなら帰国後すぐに、インターネット上で返済手続きをしてしまえば、数日分の利息だけでokということになります。
しかも、クレカのキャッシングの場合は、ショッピングの場合と違ってレートに手数料が乗ってきませんので、とても有利なレートで決済されます。
海外旅行に行く人は必須のカード、といっても過言では無いと思っています(^^
セディナカードを作る場合は、ハピタスを経由しましょう!